コロナ禍で、私がクリニックの院長として最も強く感じたのが、業務継続の責任でした。
言い換えれば、「業務継続計画(BCP:Business continuity planning)」の策定についてです。
BCPとは、災害発生時など、人材や資材に制約がある状況下でも、適切に業務を進めるために備えておく計画のこと。
沖縄県の透析医会のLINEグループでも、いち早く比嘉啓会長が会員に呼びかけていましたし、医会全体としても開業医(一人院長の場合が多い)が新型コロナウイルス感染症に罹患した場合や濃厚接触者となって隔離待機となった場合についての議論が繰り広げられていました。
沖縄県透析医会内の連携は非常に風通しが良いですし、コミュニケーション・ツールとしてLINEを活用するなど、機動力についても実証済みで、日頃から頼もしく思っています。
もちろんBCPは、自分たちだけで完結できれば申し分ないのですが、バックアップとして透析医会が存在してくれているのは、心強い限りです。
あとは、さくだ内科クリニックとして、どう対策をとるかということに尽きます。
当院は、在宅血液透析やオーバーナイト透析など、県内でも数少ない透析療法を行っています。
有事の際に一時休止にすることは容易いですが、できるだけ持続する方法はないかと、模索しています。
実現可能かどうかと悩むとき、ほとんどのことは最大の障壁は自分自身の思い込みや先入観なのだということは、今までも経験してきたことです。
特に早い段階からあきらめてきたことは、思っている以上に多いかも知れません。
すぐにあきらめるのではなく、一つひとつ、丁寧に吟味していきたいと思います。