ちょっと不思議な感じがしました。
台風1号(ヴォンフォン)が発生して、週明けにでも沖縄に接近しそうだという情報を受けた時の、気持ちです。
新型コロナウイルスでごった返していて、普通なら「コロナに台風!?やめてくれえ!」となりそうなのに、そうではない自分がいるのです。
なんでしょう。非日常が当然のことのようになっていて、今年は小さなことから大きなことまで、例年のようには何もかもがイカないもんだと達観?いや、あきらめていたからでしょうか。
(もしかして、正直、「ふてくされていた」のかも。)
暴れん坊の台風が、毎年のように、いつも通りに、まったく空気を読まずに、去年と同じに南の海で発生して沖縄に向かってくるというのが、(不謹慎を承知で言いますが)なんだかほっとしているのです。
コロナよりも、「自然界の脅威」としてずっと前から脳内に浸透している台風が、ラスボス感をからだ中にまとってやってくるのが、私の目には悪役スターのように映っている感じです。
ゴジラやダース・ベイダーを、おなじみのテーマ曲に乗せて迎え入れる映画ファンの心境に近いのでしょう。
「キタキター!」って?
いやいや、台風被害は困ります。コースが逸れてくれることを願っています。
だけど、それにしても、人の気持ちって、単純ではありませんね。
今年はコロナウイルスで地球全体がおかしいんだけど、台風はやってくる。
もちろん台風対策は万全にしなければならないのだけど、それはかつて経験したことのある脅威。未知の脅威と比べたら、何をすべきかわかっています。
しかも、台風は一過性。たまに停滞してくるひねくれものもあるけれど、たいていは2日ぐらいで過ぎてくれます。
そういうのもあるかも知れません。