ぼくらはみんな奇跡の人である。
そしてほとんどは苦難の人生で、
喜怒哀楽を経験して
次の世代へ生命をつないでいく。
我々人間も命の連鎖のなかで生きているのです。
それを断ち切ってはいけない。
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やなせたかしさんの言葉です。
私たち人間の体はなんて脆く、柔らかく、壊れやすくできているのかと思います。
転んだだけで皮膚が破けて血が流れますし、転び方によっては骨も折れます。
傷口から菌が入り込めば感染症を起こしますし、腐ったものを口にしたら嘔吐したり下痢をします。
当たり前のように出勤して家を出ますが、事故に遭わずに帰宅できるのは「当たり前」ではないかも知れません。
生命そのものが奇跡なのだとやなせさんは言いました。「ぼくらはみんな奇跡の人なのである。」と。
だからこそ、お互いの命を敬い、助け合って生きたいのです。
世代から世代へとつないでいくことが、これほど叫ばれる時代もなかったかも知れません。
そして、こうも言っています。
「生命ははかなく、か弱いものだが、一方で、したたかで強い面を持っている。」
私は、「春はまためぐってくるのだ」と信じています。