食べ方と血糖変動

 

最近は外来でお話していて、よく勉強なさっている患者さんが多いので感心します。

例えば、食べる順序を工夫することで、食後の急激な血糖値の上昇を抑えることができるというのは巷にも浸透しているのを感じます。

同じものを食べる場合でも、白米やパンなどの炭水化物を後回しにして、野菜などのグリセミックインデックスの低いものから先に摂取することが良いというのは、様々なデータからも実証されていることです。

 

下の図は「食べ方と食べる時間が血糖変動に影響を与える  /  今井 佐恵子, 梶山 静夫 化学と生物. 2018;Vol.56 No.7 Page. 483 – 489」の論文から引用させていただきました。

原文のPDFファイルはこちらからどうぞ → 「食べ方と食べる時間が血糖変動に影響を与える」

 

 

この研究が素晴らしいのは、糖尿病の方だけではなく、健常者のデータも同時にとっていることです。

急激な血糖の変化は、血管の老化につながるとされています。

血糖の変化を気にしなければならないのは、糖尿病の方だけではなく、アンチエイジングの観点から健常者の方も注意すべきだと思いましたので、ご紹介させていただきました。