自分が自分する

 

 

ある人が、「職場にイヤな人がいて、それがすごいストレス。言い返したいんだけど、相手の言葉が強いから黙っている。それもストレス。」と言いました。

 

私の好きな言葉に

 

「自分が自分を自分で自分する」

 

というのがあります。一見ふざけたような言葉ですが、禅僧の澤木興道老師の言葉です。

 

老師は、また次のような言葉も残しています。

 

「自分になり切る。

わたしがわたしになり切る。

あなたがあなたになり切る。

山が山になり切る。

茶碗が茶碗になり切る。

一切の物がそれ自身になり切る。」

 

人が面白いと言うから、ではなく、人が悲しいと言うから、ではなく、自分が面白いと思ったことや悲しいと思うことに対して、まっすぐに自分をあらわにしていきたいものです。

 

イヤなモノはイヤですし、それを好きになれというのは、無理なお話です。

 

それを求めてはいません。

 

ただ、自分を大切にするのなら、イヤな相手と同じ土俵に立つのは避けるべきだと思います。

 

イヤなことに目や耳や心を向けるのはやめましょう。線引きをしましょう。

 

「そうやって嫌なことからまた逃げ出してるんだ。」と言ったのは、内面世界の幼い碇シンジでした。

 

「いいじゃないか!嫌なことから逃げ出して、何が悪いんだよ!」

 

劇中では両手で耳を塞ぐ碇シンジでしたが、私は何も悪いことはないと思います。(それだとエヴァンゲリオンの物語が成り立たなくなってしまいますが…笑)

 

自分の内面を嫌なことで満たすよりも、自分が好きなもの、自分をハッピーにさせてくれるもので満たした方がいいに決まっています。

 

それが自分を大切にすることです。

 

「自分が幸せになりますように」

 

愛する家族や友人たちに思いを寄せるように、自分自身にも思いを寄せてあげてください。