プロ野球球団のマスコットのつば九郎につい目がいってしまう方ですが、それと同じくらいにドアラにも注目してしまいます。
2人が仲良く(?)つるんでイタズラをしている動画を目にすることが多いからでしょうか。
今度は何をしでかしてくれるのかという期待感があります。
この本はドアラが書いた本で、わかりやすい言葉でつづられたドアラ流の見事なエッセイです。
「日経エンタテインメント!」編集部の担当者さんのコメントが寄せられていたのですが、ポイントをついているなあと感心しました。
「マスコットとは、よいこのお手本になるような行動をするものだとばかり思っていたのですが、ファンのあおりに決して流されない芯の強さ、漂うけだるさ、そのくせ選手を上回るほどの人気など、どれも意表を突くことばかり。(略)
…アニメ化やコミック化はしないでほしいなと。なぜなら、あなたの最大の魅力は、何を考えているのかさっぱりわからないその無表情にあると思うから、表情に変化がついては魅力が台無しです。…」
表情がわからないから、ファンはマスコットの一挙手一投足に集中します。
「あれ?変なことしてるぞ?」
いつの間にか、ウォッチャーになって、マスコットの中身の人間が何を企んでいるのか、想像するのですね。
ファンの前で悔しそうにしていたり、ジョークを飛ばしたり、ドアラやつば九郎は、その点人間味に溢れているので、笑えます。