「名言集」などで、自分の気持ちにぴたっとくる言葉に遭遇すると、共感するのと同時に、やはりちょっといい気分になります。
名言を発した人物たちに慣れ親しんだ気持ちになって、前に進む前に立ち止まって、言葉が自分の中で熟するのに時間をかけたくなります。
『別冊NHK100分DE名著「幸せ」について考えよう』という本を読みました。
その中に、本文とは別に、各章の最後に「幸せ名言集」が載っていました。
少し抜粋してみます。
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◎棺を覆うまでは、その人が幸せだったか否かはわからない。 ― ソロン
◎幸せとは、魂を最もふさわしい場所に落ち着かせることだ。― アリストテレス
◎幸福への道はただひとつ、どうにもならないことで思い悩むのをやめることだ。― エピクテートス
◎幸せを説明することは、幸せを損なう。 ― スタンダール
◎行動したからといって幸せになるとは限らないが、行動なくして幸せはない。 ― ウォルター・サベージ・ランダー
◎人間は厄介事ばかりを数えたがる。幸福を数え上げようとはしないのだ。― ドストエフスキー
◎こんな自分が、いや、こんな自分だからこそ愛されているという確信こそが、至上の幸福だ。― ユーゴー
◎花は自分の楽しみのために咲く。 ― オスカー・ワイルド
◎人間以外の全ての動物が、生きることの目的は楽しむことだと知っている。― サミュエル・バトラー
◎幸せな家庭はみんな似ている。不幸せな家庭はさまざまだ。― トルストイ
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私が特に気に入ったのは「花は自分の楽しみのために咲く。」でした。
有名な「幸福の王子」の作者であるオスカー・ワイルドらしい言葉だと思います。
花を見て癒される人がいたとしても、花はその人のために咲いたのではなく、自分のために咲いたのだ。
自分を大事にすることは、何よりも尊い。
幾分、我田引水的な解釈だというのは否めませんが、たくさんの人に贈りたい言葉です。