先週末には第25回腹膜透析医学会に参加するために広島に行ってきました。
いつものように日常の診療が終わっての出発だったために、広島に到着したのが土曜日の夜中になってしまいました。
ですから、第2日目から、実質、半日だけの参加でした。
というのも、会場に隣接する平和記念公園ではローマ教皇がおいでになるというので、午前中だけのスケジュールだったからです。
それでも、主要な講演に参加できましたし、腹膜透析を振り返るには良い機会になりました。
「在宅」で行われる療法は、どの分野でもどの種類でも患者さんやそのご家族の、自立する心が求められます。
「自宅で過ごしたい。自分の時間を取り戻したい」という気持ちは、シンプルでわかりやすく、力強い動機となります。
腹膜透析などはその最たるもののひとつでしょう。
それを私たち医療者がどのレベルでサポートできるか、毎回突きつけられる課題です。
これで良しとする正解はありませんし、ある患者さんでうまくいった方法が、すべてに通じるということがありません。
初心に還る。
そういう言葉がぴったりの学会の参加となりました。