2019年も残りあと2か月。今日から11月になりました。
10月はゆいレールの延伸やラグビーワールドカップに湧いた一方で、各地の台風被害や大雨による被害、そして先日の首里城の火事など、一生忘れられない月になってしまいました。
改めて被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。
まだ傷が癒えるほど時間も経っていませんし、復旧に向けてやっと立ち上がった時期だとは思いますが、少しずつでも前に進んでいけるように応援していきたいと思います。
そして、首里城の火事については、今日も外来に受診される方たちが口々に悲嘆の言葉を述べられていました。
クリニックの住所は、浦添市経塚と那覇市首里大名町の境界線上にありますから、昔から首里に住んでいる方も多くいらっしゃいます。
その方々の首里城に対する思いが人一倍であろうことは容易に想像がつきますが、普段理性的で、情緒的な振る舞いを一切しないような方も「お腹に重石が乗っかっているみたい。自分でも意外だけどショックが大きい」とおっしゃっていたのが印象的でした。
熊本城の石垣の崩落やノートルダム大聖堂の火事など、どこか他人事で済ませていた自分が、恥ずかしくなりました。
悲しいもので自分が同じ目に合わなければ、想像すらできなかったのですね。
「復元された首里城をまた見たいから、それまでは長生きする」
沖縄の人は強いです。悲しい出来事にも、ちゃんと意味づけをして、自分の気持ちを整理して、前に進もうとしています。