AMR臨床リファレンスセンターのサイトで、かぜについての患者さん説明用のリーフレットを見つけました。
詳しくはこちらです。→ 「患者説明用リーフレット(急性気道感染症)]
「かぜ」という言葉は良く聞きますし、なんとなくわかっている気もするものですが、実は一般に多くの方が勘違いして理解しているものかと思います。
このリーフレットには、【症状】【経過】【治療】が箇条書きにまとめられています。
外来でもお話するのですが、かぜはウイルス感染が原因のことが多く、細菌感染を治療する抗菌薬は効果がありません。
不必要な抗菌薬を飲み続けることは薬剤耐性菌を生み出すことにつながりますし、抗菌薬そのものの副作用も考慮しなければなりません。
ただし、解熱剤や咳止めなどで症状を和らげることはできます。
「あなたにできること」は、十分な休養をとって、脱水にならないように水分補給をすること。
そして、周りの人にうつさないように咳エチケットを心がけること。
シンプルですが、とても大切なことです。
それから、このリーフレットの良いところは、もう一度受診するべき症状についての説明があることです。
・38.5℃以上の熱が4日以上続く
・息をすると胸が痛い
・息苦しい
・症状が出始めて4日以上経ってもよくならない
・食事や水分を取れなくなってきた
・経過に不安がある
これらはぜひおさえていただきたいです。