昨日の日曜日の夜は、久しぶりに娘と映画を観てきました。
前からお互いに観たいと思っていたのと、ちょうどタイミングが揃ったので、三谷幸喜監督の「記憶にございません!」がお目当てです。
私にとって日本のコメディ映画と言えば、どうしても寅さんが底流にあります。
ですから、優しさに溢れ、愛情深き善良な人々が織りなすドタバタ劇が、しっくりとくるのです。
落語を聞きにきた観客のように、笑う場面を待ち構えていて、愉快なシーンがおとずれると待ってましたとばかりに声を出して大笑いします。
(大笑いしたいのです。)
この映画は国民に不人気のブラック総理が、頭に石をぶつけられたのをきっかけに記憶喪失になることから始まります。
この映画はたくさんの「きっかけ」が、それぞれの人物、あちこちの場面で描かれます。
人は「きっかけ」を求めているものなのですね。
きっかけに遭遇した時、そのきっかけを生かすのか、素通りさせるのか。
それを生かすエネルギーの源になるのが、個人が心に抱いた夢(初心)だったりします。
そういう余計な解釈はなくとも、この映画は他の三谷幸喜監督作品らしく、各キャラクターが一癖も二癖もあり、面白かったです。
観終わったあと、爽快な気分になりました。