この本の冒頭に「マインドフルネスとは」という説明があります。
「マインドフルネスとは、ストレスがない状態や、不安や落ち込みから自由になった状態だと認識されている方が多いと思うが、これは本来関係ない。不安・緊張がない状態のことをリラクセーション状態というが、それとマインドフルネスとも関係がない。」
実は、私もいつの間にか「マインドフルネス」という言葉をごっちゃにして使っていた気がします。
では、マインドフルネスというのはどんな状態かというと、「目覚めの状態」のこと。
「目覚めの状態」に対極にあるのが「心ここにあらずの状態」。
人が考えるのを始めてしまうと、すぐに「心ここにあらず」になってしまいます。
考えることが、現実との接点を失わせてしまって「心ここにあらず」にしてしまうのだそうです。
はっと我に返って自分に戻る瞬間が、「目覚めの状態」、つまりマインドフルネスだということです。
確かに、考えているようでいて、実は同じことをいつまでもぐるぐると繰り返していたり、あるワードを手掛かりに、今の問題とは全く関係のないことを考えはじめたり。
雑念としか言いようがないようなことを、ずっと考えていたりします。まさしく、「心ここにあらず」です。
マインドフルネスとは、そうではなくて、我に返って目覚めていること。
「今ここ」に戻るというのは、そういうことですね。