カフカと安全ヘルメット

 

ドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」に、印象的なエピソードの紹介があります。

 
 ネクスト・ソサエティ P・F・ドラッカー著
 

 

「(略)ところで、フランツ・カフカという名前を知っておられるか?オーストリアの偉大な作家だ。実は安全ヘルメットを発明したのが、そのカフカだった。」

「彼は第一次大戦前に、ボヘミアとモラビア(当時オーストリア領、のちチェコ)で労災補償関係の行政官だった。」

「私の生家の近くに、クイッパーさんという同じように労災補償の権威が住んでいた。医師だったが、カフカを尊敬していた。」

「カフカが咽頭結核で死の床にあったときには、5時起きで2時間かけて自転車で往診していた。カフカの死後、彼が作家だったことにいちばん驚いたのがこの人だった。」

「たしか1912年に、カフカはアメリカの安全協会からゴールドメダルをもらったはずだ。彼の安全ヘルメットのおかげで、チェコ地方の製鉄所の年間の労災死亡者が、初めて1000人あたり25人を割った。」

 

 

これはとても面白いお話です。

私はてっきり安全ヘルメットは古代ギリシアあたりの戦士の鉄カブトかなんかが原型だと思っていたので、驚きました。(単なる想像で話をしているので、古代ギリシア人が鉄カブトをかぶっていたのかという史実も確認していないのですが)

 

そもそもカフカが安全ヘルメットを発明したきっかけは、危険な場所で自分の頭部を守るためだったという説もあり、カフカの感性ならば当然行き着く「モノ」だったのでしょう。

必要は発明の母とはよく言ったものです。

 

また、ある分野に秀でた人が、違う分野で思いもよらぬ成果を出してくるのはよく聞くお話でもあります。

全く違う2つのものを融合させることで、新しいイノベーションが生まれたというのも耳にします。

 

先入観にとらわれずに、臆することなく、表現してみることが大切ですね。

そこに何か役に立つヒントが導き出されるかも知れません。

 

 

 

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