百寿者の患者さんで歩いて外来を受診される方がおられます。
いつも非常にお元気で、逆に私の方が励まされています。
「先生が前に楽器が趣味と言われたから、この前テレビを見ていたら音楽番組をしていたので、すぐに先生を思い出しましたよ。」
とおっしゃって朗らかに笑われました。ご本人は三線を奏でるのだそうです。
「私を思い出してくれたのですか?それは光栄なことです。ありがとうございます。」
お礼を言うと、「三線をやったらいい」と勧められました。
人は誰もが百寿者になれるわけではありません。
百寿者であること自体が既に成し遂げた人ではあるのですが、感心するのは何でも楽しんでいらっしゃることです。
「くよくよしない」ともよく言われます。
実践者の言葉ですから、重みが違います。
「くよくよしない」「楽しむ」
そういうことって、性格だけではないと思うのです。
本人が気をつけて、身に付けていくものだと思います。