「きみのそばにらじお」

 

久しぶりにミュージカルを観てきました。

私は昨年の公演を観ていませんが、再演とのことです。

 

「きみのそばにらじお」

 

最後まで見応えがあり、素晴らしいの一言でした。

以下は演劇素人の私の感想です。

 

まず、脚本が立っていました。

うじうじしたキャラクターには、観客のイライラ感を十分に焚き付けておいて、舞台上の人間が「あぁっ!イライラする!」と代弁してくれます。

小さなことのようですが、これは観客に過剰なストレスを溜めさせないようにする(特に私にとって 笑)大切なことです。

最後には違う人間だと思っていたのが実は同一人物だったというミステリーっぽい要素も加味していたり。

複雑な人間関係を扱っていると、収拾がつかなくなって「え?いつの間にか?そんなキャラだっけ?」ということもあるのですが、この劇は最初から最後まで生真面目に御都合主義を排していて誰もが納得するストーリー展開だったと思います。

 

出演者の皆さんも生き生きとしていて適役でした。

出演者が役に近づけたのか、この出演者だからそのキャラを準備したのか、すっと得心するような見事な役作りだったと思います。

クライマックスでは50過ぎのオヤジのこの私が、不覚にもうるっと涙を流しそうになりました。

 

それから!

ピアノ伴奏が、なんと紀々さんでした!

素人の私の目にも紀々さんは天才的でした。その場の空気を読んで、それに曲を乗せていくリズム感はなにより安心感がありました。

この作品は、傑作です。さらに再演を重ねてもらいたいです。

 

 

 

 

1件のコメント

  1. 先生、先日はご来場下さり、またこんなにステキにご紹介頂き……感激です!本当にありがとうございます。もう、すべての疲れも筋肉痛もこれで吹き飛びます(^^)

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