「あるものはそのもの自体であり、それ以外のものではない」ということを、同一性の法則と呼ぶのだそうです。
澤木興道老師の「自分が自分を自分している」という言葉や、まど・みちおさんの「ぼくが ここに いるとき / ほかの どんなものも / ぼくに かさなって / ここに いることは できない」(詩:ぼくが ここに)に通じるようなお話ですね。
今ある現実を尊重して無条件に受け入れるということです。
「自分が自分を自分する」とき、ずっとシンプルになります。
そして、ずっと軽やかにリラックスすることができます。
現実を打ち負かそうとしたり、歪曲してしまうと、悲惨な結果が待っています。
繰り返しになりますが、現実を受け入れ、認めることが大切です。
先ほどの、まど・みちおさんの詩は、こんな終わり方をしています。
ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときにも
その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として