クリニックのスタッフから「娘からの贈り物です」と言われて、「それ」を差し出されました。
その時、私は診察室のデスクの前に座っていて、くるりとその声に向き直りました。
贈り物と言われて、やはり悪い気はしません。むしろ期待してしまいます。
「あ、ありがと…」
しかし、目の前の「それ」を見て、一瞬、私の頭の上をギャグマンガみたいに「?」が無数に浮かびました。
娘さんというのは、確か高校生です。
(なんで私に醤油?あ、もしかして学校で作った手作り醤油とか?きっとありがたいものに違いない!)
「ありがとう!」
ちょうどこれ欲しかったんだと調子のよいことを言いそうになるのをぐっとこらえて正解でした。
よく見るとどうも様子が変です。
なんと「なんちゃってオレンジ」と書いてあります。ダメ押しに「オレンジ果汁3%」なんだそうです。
「うわぁ、これ醤油かと思ったぁ!(笑)」
醤油と思った「それ」はオレンジジュースだったのでした。
裏面の方に「これはしょうゆではありません!」と、丁寧に注意書きをする念の入れようです(笑)。
醤油の色をしたジュースを、醤油の容器っぽいペットボトルに入れて、しかもデザインをそれらしく装う。
チェリオさん、楽しんでいますね!
しっかり、ウけました(笑)。