「平成」から「令和」へ

 

「平成」から「令和」に移行するのは呼び名が変わるだけで、自分たちにはあまり影響がないと思っていたのですが、ちょっとだけ影響がありました。

 

(もちろん、私などが関わるぐらいのことですからタカが知れているのですが)

 

思い返せば、2000年を迎えた「Y2K問題」の時も、問題の本質も理解しないまま、周りにつられて大騒ぎしたものでした。

 

当時、与儀にあった県立那覇病院に勤務していて、業者さんに「うちの透析の機械は、Y2Kは大丈夫なんでしょうか?」と訊いたら、「先生とこの機械は古すぎて、関係ないようですよ。」と言われてしまったのを覚えています。

 

「Y2K問題」はコンピューターが西暦2000年であることを認識できなくなってしまうというものでしたから、コンピューターとは無縁の古い機械は、却って強かったのです。

 

実際、当時の那覇病院透析室には、透析博物館があったらそこに展示されてもおかしくないようなコンソールが並んでいて、エンジニアさんたちがメンテナンスに苦労していたものでした。

 

古い機械でなくても「Y2K問題」っていったい何だったの?というぐらい、(少し肩透かしを感じながら)何事もなくほっとしたものでした。

 

さて、今回の「平成」→「令和」。

 

あまり、盛ることもないですね。単純な話です。

 

透析室では、透析条件や経過記録表、使用薬剤一覧表にファイルメーカーを使用しています。

 

昨日、月曜日の患者さんたちの透析がありました。そのあと次回の準備のためにファイルメーカーで水曜日の日付を入力すると、「平成31年5月1日(水曜日)」になっていたのでした。

 

「あれ?『令和元年』にならないんだけど?」

 

どこをどうやっても、「平成31年」のままです。

 

ファイルメーカーのサイトをのぞいてみると、「日本の新しい年号『令和』への対応について」の見出しで、製品バージョンでFileMaker 14以前には「新しい年号をサポートする予定はございません」とあります。

 

クリニックが使用しているFileMakerは開業当時から使っているもので、バージョンアップの必要性も感じなかったものですから、「FileMaker12」のままです。

 

 

「まさか、ここで『新年号問題』が出てくるとは!」「古すぎてサポート外かぁ。」

 

嘆いていても仕方がない。ここは自力でなんとかすべし!ということなんだろうと腹をくくりました。

 

これを機会に年号を西暦で統一するということも考えましたが、ちょっと意地が出てしまったようです(笑)。

 

ということで、西暦の日付から令和へ変換する計算式を、素人の仕事でこねくり回し、明日からの「令和元年」になんとか間に合わせることができました。

 

こういうのも、いつか思い出話になるのでしょうね。

 

 

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