脱水についてたくさんの注意喚起がなされてきました。
その甲斐あって、水分をとることの重要性が人々に浸透してきているように思います。
スポーツドリンクや経口補水液などが市販されていますから、容易に補給も可能になっています。
おおまかに言って、経口補水液とはナトリウムなどミネラル成分を含んだものです。
イメージとしては、下痢や発熱などで体内の水分が失われた時に、点滴で行う補液を、経口で摂ることができるものだと考えればわかりやすいかも知れませんね。
そして一方で、スポーツドリンクはまさにスポーツをしている人が、スポーツの最中に補うものです。
経口補水液と大きく違うのは、エネルギー源であるブドウ糖が含まれていること。
これが実は大きな問題を引き起こすことがあります。
「ペットボトル症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
これは、スポーツドリンクを毎日大量に飲み続けた人が、体内に入った大量のブドウ糖の影響で高血糖の状態を引き起こし、ついには糖尿病を患ってしまうことを言います。
スポーツドリンクを飲むのなら、スポーツをしている時だと決めたほうがいいでしょう。
そして、スポーツをしているときでも、一度に大量に飲むのではなくて、水と交互に飲むか、半分にうすめてもいいと思います。
自分の何気ない習慣で糖尿病を引き起こしてしまうことがあります。くれぐれも気をつけましょう。