「できてしまうこと」を知ること 騙されないために

 

コンピューター研究者であるSupasorn SuwajanakornのTEDでの講演です。

「実在の人物の虚偽の動画」

つまり、実在の人物に、その人自身のように語り、振る舞ってもらう技術の開発が、彼の仕事です。

しかも、その人の精細な顔の3次元データを、3Dスキャンデータなしに、普通の写真から作れる手法を開発したというのです。

彼は冒頭に、そのことが持つ価値を意義あるものだと述べています。

「もしノーベル賞受賞者のような人物を蘇らせて、何百万という若者に話をして、刺激を与えてもらい、さらには他の言語でも語らせられたら、なんて素晴らしいことでしょう。

あるいは、この世を去ってしまった家族に、アドバイスや心温まる言葉をかけてもらえたなら、もっと素晴らしいことだと思います。」

けれども、論者も語っているように、この技術がはらむリスクは絶大です。

悪用されれば、人気のある有名人に偏った意見を語らせることで大衆を扇動することもできますし、ターゲットになる人物に簡単に濡れ衣をきせることだってできるわけですから。

彼は、その対策技術の開発もしているそうです。

つまりは、ニセモノの画像や映像を検出するソフトの開発です。

けれども、彼がそれよりも重要だと言っているのは「こういうことも今の技術ではできるんだよ。実在の人物にニセの言葉を語らせることもできるんだよ」という理解を皆んながしてくれることだと言っています。

鵜呑みにしないこと、フェイクじゃないかと批判的な目で見ること。

簡単には騙されないぞという意識が重要だと言っています。

動画を貼り付けておきますね。

最初にオバマ元大統領が話をしている顔の映像が流れています。

どのオバマさんもニセモノだそうです。

 

 

 

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