目の前の一段

 

キング牧師が、次のような言葉を語られたそうです。

 

「長い階段を昇る時、その階段の全てが見えなくても良いのです。

大事なのは、目の前にある一段を昇ることです。」

 

先のことが想像できず希望が持てない、途方に暮れて立ちすくむ。絶望の中にいて、そこから抜け出せないと嘆くとき。

何から手をつけたらいいのかわからない、いや、そんなことより、すでに何もしたくないとき。

「目の前の一段を昇ること」

片方の足を一段、運んで、体をぐいっとあげて、反対側の足を、その一段上に運ぶ。

これを無心に繰り返していく。

将来の不安とか、人の視線や評価とか、そんなことも忘れて、足を運ぶことだけを繰り返す。

それが必要な時が、人にはあります。

呼吸は、もっと単純ですが、はるかに重要です。

息を吸って吐く。また、吸って吐く。

その一息、一息。たった一息をおろそかにするだけで、人は苦しくなります。

吸ったあと、吐かないということは(あるいは、吐いたあと、吸わないということは)命が途絶えてしまうということです。

単純なリズムに、私たちは身を委ねて生きています。

「一息一息を呼吸すること」「目の前の一段を昇ること」

 

今年もあと5日になりました。

いろいろなことが差し迫ってくる時期だと思います。

焦りが生じ、心に余裕がなくなっていると感じたときは、上のキング牧師の言葉を思い出してください。

 

 

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