ネーミングに工夫がみられます。
〈4ページミステリーシリーズ〉
「ちょっとした待ち時間や移動時間に、気軽に読めちゃうショートショート・ミステリーを、一挙60本収録。たった4ページでも、謎と推理は本格的!お出かけのお供にぴったりの一冊。」
ミステリー好きにとっては、奇想天外というわけにはいきませんが、「なるほど~、そうきたか~」という楽しみがあります。
この作者はミステリーの表現者として、特に人やモノ、コトの「すり替え」が得意なのだろうと推察いたしました。
前半にそれと思わせる表現をちりばめておいて、最後の最後で読者の勘違いをオチとするような手法です。
先入観や思い込み、固定観念で決めつけてはいけないよ!とほくそ笑んでいる顔が目に浮かびます。
ショートショート・ミステリーならではですね。
私は多くのミステリー好きがそうであるように、見事な「どんでん返し」を快感とするタイプですから、嫌いではありませんでした。
まさしく「お出かけのお供にぴったり」の感じです。