「道」

 

草野心平さんと言えば、「蛙の詩人」と言われるほど、蛙をテーマにした詩が多いことで知られています。

なかでも「春殖」と題した詩は有名ですね。

るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる 

 

絵画的な手法で「蛙の卵がつらなっているところ」を表現したものです。

「冬眠」はもっとシンプルです。

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なるほど、と思わず唸ってしまいますね。

このように、草野心平さんは自由な表現者というイメージがあります。

「道」という詩があるのですが、その全文がどうしても探せないでいました。

先日、ふとしたきっかけで目にしましたので、紹介しますね。

 

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 道

 

                   草野心平

いくどもいくども突きあたり

眞空圏にのめりこみ

いくどもいくども

よろよろよろけ

たちあがり

よろよろよろけ

たちあがり

ああその果てに

己れの過信にどきりとし

行はざるものの

それは錯覚にすぎないと

よろけなどとはずゐぶん立派なお話だと

天日のもと泪し

決意し

そして新しく行かうとします

わが行く道よ正しくあれ

石ころごろごろたりともわが往く道よ大きくあれ

 

*

 

「わが行く道よ正しくあれ、石ころごろごろたりとも、わが往く道よ、大きくあれ」という一節が特に心に響きます。

 

 

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