「五常訓」

 

伊達政宗はどの世代のアニメ好きや歴女、年配の方にも人気の戦国武将です。

伊達政宗が記した「五常訓」には「仁義礼智信」について諭したもので、よく読んでみると何ともユーモアに溢れています。

 

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仁に過ぐれば弱くなる。 

義に過ぐれば固くなる。

礼に過ぐれば諂(へつらい)となる。 

智に過ぐれば嘘をつく。

信に過ぐれば損をする。

 

氣長く心穏かにして、萬に儉約を用て金銭を備ふべし。

儉約の仕方は不自由を忍ぶにあり。

 

此の世に客に來たと思へば何の苦もなし。

朝夕の食事うまからずともほめて食ふべし。

元來客の身なれば好嫌は申されまじ。

今日の行をおくり、子孫兄弟によく挨拶をして、娑婆の御暇申すがよし。

 

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特に「此の世に客に來たと思へば何の苦もなし。」「元來客の身なれば好嫌は申されまじ。」とは、なかなかしゃれています。

伊達政宗が、いつまでも人々に愛される所以でしょうね。

 

 

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