ある場所で、ふと目に止まりました。
「人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。その人にはその人なりの考えがあるからね」
これはスナフキンのセリフです。
こうも言っています。
「自分の入りたくないところへ無理やりに入れられたら、君はどうする?自分のやりたいことを押さえつけられたら、君はどうする?」
スナフキンのイメージは、ひとりで旅を続ける、孤独を愛する吟遊詩人。
けれども、その言葉の端々には相手を思いやる情の深さを感じます。
自分がしてほしくないことは相手にもしない。これは人と関わるうえで大切なことです。
スナフキンは、常に人との距離感を大切にしています。
「世の中にはね、自分の思い通りになってくれない相手のほうが多いんだよ。おべっかばっかり使って友達になろうとするやつも同じくらい多い。だけどムーミン、僕はそんなやつが大嫌いさ」
思い通りにならない相手も多いが、様々な手法で相手を操作しようと企む相手も多い。
だから、相手を大切にすることが、自分を大切にすること。
改めて、ムーミン・シリーズをまた読み返してみたくなりました。