映画「アデライン、100年目の恋」

 

今回の出張の移動中には、私としてはあまり観たことがない種類の映画を観てみました。

「ロマンティック・ファンタジー」とでも言うのでしょうか。

 

ある日、自然界の偶然が重なって、29歳の若さで不老不死の身体となってしまったアデライン。

不老不死を題材にしながら、男女の絆を描いた映画です。

 

不老不死といえば、日本では八百比丘尼のお話が有名ですね。

もちろん、800年生きたと言われる八百比丘尼の悲哀は、アデライン(映画が終わる頃には107歳)の比ではありません。

アデラインは、長い年月の間に語学や医学の知識やスキルを身に着け、仕事を持ち、上品な教養のある女性として、人間的に成長しています。

身元は隠しても社会と交流し続ける姿は、人間社会で生きようとする意欲を感じます。

八百比丘尼が自ら洞穴へ籠もったのとは対称的です。

 

私達には、手塚治虫の「火の鳥」や高橋留美子の「人魚シリーズ」で慣れ親しんだテーマだからでしょうか。

心のどこかに「こんなはずはない」という違和感がくすぶるのを感じました。

 

けれども「ロマンティック・ファンタジー」ですから、あまり細かいことをいうのは(たぶん)野暮というものですね。

ハリソン・フォードが年齢相応の渋い演技を見せてくれ、ウエルエイジングを具現化してくれています。

いい年齢の積み重ねは、やはり素晴らしいものです。憧れます。

 

 

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