映画「ヒア アフター」をビデオで観ました。
2010年のアメリカ映画です。日本公開が2011年2月19日からで、その年3月の東日本大震災を受けて(大津波のシーンが震災を連想させることなどとして配慮のうえ)3月14日には上映中止となっています。
クリント・イーストウッド監督。マット・デイモン主演。
あらすじはこうです。(ウィキペディアから)
フランスの女性ジャーナリストのマリーは、津波にのまれた時に臨死体験を経験。その時に見た不思議な光景を忘れることができずにいた。イギリスの少年マーカスは、愛する双子の兄を亡くしてしまった悲しみから立ち直れず、兄と再会することを望んでいた。アメリカ人ジョージは、かつて霊能者として知られた人物だが、次第に自らの才能を嫌悪、その才能を用いずに生きていた。
死という謎にとりつかれたこの3人が、ある日ロンドンで出会うことになる。
あらすじにもあるように、3つの物語がそれぞれ独立して進行していきます。
そして、映画の最後になって、3つの物語の主人公である3人が出会うことで、ひとつに集約されていきます。
「人は死んだらどうなるのか?」
クリント・イーストウッド監督は、宗教性を除外して、この素朴な疑問に正面から向き合った映画をつくりました。
そして、「人との出会いが人生を変えることがある。」
そこにこの映画の救いを準備していました。
優しい映画です。
ただ冒頭の津波のシーンだけは、私は直視できませんでした。