「○○の手習い」

 

「六十の手習い」とも「八十の手習い」とも言います。

手習いとは「文字を書くことを習うこと。習字。」のこと。

ここでいう「手習い」は、学問や習い事の代名詞として使っています。

上の慣用句は、年をとってから学び事や習い事を始めること、つまり晩学のたとえのことです。

学問や習い事をするのに年齢制限などなく、たとえ晩年になって始めても遅すぎることはないという意味が込められています。

外来でも、元気にイキイキと過ごしていらっしゃる方は、ほとんどが「手習い」で毎日を楽しく過ごされている方が多い気がします。

自作の漢詩を拝見した時にはびっくりしました。

別の方で、自作の織物をいただいた時には、玄人のような出来栄えに恐縮するしかありませんでした。

幾つになっても人間は新しいことに刺激を受け、常に学び、成長していくことに生きがいを感じるものですね。

他人と比較したら周回遅れのことをしているのかも知れませんが、「比較するのは昨日の自分」ということであれば、少しずつ少しずつ成長しているのでしょう。

 

そういう方とお話するのは、とても楽しいものです。

 

 

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