私はよく「ヒジル~」(冷たいの意)と言われます。
つかずはなれず淡々としたつきあいの中でこそ、本当の関係ができるのだと思っているところがあります。
少し背伸びをして、「友だち」のように近しくあらねばと思って行動していた時期もありましたが、やはり性に合わなかったようです。
長続きしないどころか、疲れましたし、少々傷つきもしました。
何ごとにもとらわれないことを信条とする禅の世界に惹かれるのはそのせいかも知れません。
「どうせヒジル~だから」と思っていたのですが、私だけではなかったのですね。
荘子がこんなことを言っています。
「君子の交わりは淡きこと水のごとし」
そして「小人の交わりは甘きこと醴(あまざけ)の如し」と続きます。
今から2300年前の人も同じことを思っていたのですから、人の普遍的な心理なのかも知れませんね。