「熱中症ってどんな症状があるのですか?」
外来で、熱中症に気をつけましょうとお話すると、そんな質問を受けることがあります。
「熱中症」という言葉がひとり歩きしてしまって、肝心の中身が伝わっていなかったのかと反省することしきりです。
環境省が熱中症予防情報サイトで、こんな資料をつくってくれていますので紹介します。
その中で、チェック1で「熱中症を疑う症状」が列挙されています。
改めてあげると
めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛、不快感、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温
とくに倦怠感だけの方もいます。吐き気まではいかないまでも、食欲が落ちてしまう方もいます。
この資料の中のチェック2は非常に重要なポイントです。
すなわち、「呼びかけに応えることができるかどうか」
呼びかけに応えることができなければ、すぐに救急車を呼んでください。
意識障害をきたした重症な状態です。
呼びかけに応えることができれば、涼しい場所へ移動させたり、水分を飲ませて様子をみることができますが、応えることができなければ一刻を争うことがあります。
ご注意ください。