5月になりました。
晴れた日の朝空は、なんとも清々しいです。陽が昇って天頂近くになると、もはや清々しさを通り越して一気に夏空の様相を呈しています。
五月晴れ…という言葉を遣いたくなりますが、この言葉も本来の意味とは違っていて、実は誤用が定着した言葉だったんですね。
辞書にはこうあります。
① 五月雨(さみだれ)の晴れ間。つゆばれ。
② 五月のさわやかに晴れわたった空。さつきぞら。
そして、「①が本来の意味」とわざわざ注釈がついた辞書もあります。
①の場合は、もともとは旧暦5月の梅雨(五月雨)の晴れ間の意味のようです。旧暦5月ですから、新暦でいえば6月ですね。
つゆ晴れとも呼びます。
「蝉はただ五月晴れに聞そめたるほどがよきなり」
という例文が載っていました。
誤用が定着しているのは、新暦5月の晴れあがった、さわやかな天気のことを「五月晴れ」と言っているものです。
「五月晴れの風に九十九里の浜はけむる」
5月の晴れた日の清々しい空を見たら、「五月晴れ」と表現したくなりますから、私も気持ちは一緒です。
明後日からは雨の予報でした。
那覇ハーリーなどのイベントもありますから、さわやかな五月晴れを期待したいです。