「してもらうのが当たり前」でないこと

 

 美しい人に 渡辺和子著

 

渡辺和子さんの『美しい人に』は、だいぶ前に発表されたエッセイ集ですが、今の私達が読んでもハッとする文章が散りばめられています。

例えば、次の文章。

 

 

「してもらうのが当たり前」という気持は人を醜くする。なぜならそこには「感動」がないからであり、不平しか残らないからである。

 

 

距離が近い親しい人に対して、特にそうなっていないかと自問してみた方が良いです。

私の場合は、特に家族に対して、「してもらうのが当たり前」と思っていたかも知れません。

「感動」とは「感謝する心」です。

「ありがたい。迎えに来てくれてありがとう。本当に助かった。」

そう感謝する心で受け止めれば、大切にしたい気持ももっと深まります。

一方で「してもらうのが当たり前」という気持で向かうと

「遅い!迎えに来てくれるはずじゃなかったのか!何をしているんだ!」

と不平ばかりが心を占拠してしまいます。

相手の都合を想像する余裕もなくなってしまうのです。

「してもらうのが当たり前」ではないことを、普段から気づくことが必要です。

 

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