「二十四の瞳」

 

著作権保護期間が終了すると、その人の作品が自由に使えるようになります。

著作権の保護期間は、著作者が著作物を創作した時点から著作者の死後原則50年までだそうです。

つまり、著作者の死後50年を経過すれば、その作品は自由に使えるようになります。

 

具体的にはどんな影響があるかというと、「青空文庫」にその作品が掲載可能ということです。

以下に「青空文庫の提案」という文章を引用しますね。

 

「先人たちが積み上げてきたたくさんの作品のうち、著作権の保護期間を過ぎたものは、自由に複製を作れます。私たち自身が本にして、断りなく配れます。一定の年限を過ぎた作品は、心の糧として分かち合えるのです。」

「日本の著作権法は、保護期間を作者の死後五十年と定めています。夏目漱石はもちろん、宮沢賢治もすでにこの年限を終えています。1999年1月には、太宰治も対象から外れます。

 これら共有の財産として自由に分かち合えるようになった作品を、出版社の商品を買うことでしか味わえないのは、いかにも不自由です。誰かが一度電子化の作業をにない、後はみんなで自由に読み回すほうが、よほど健全でしょう。」

 

2016年には、江戸川乱歩さんがそうでした。2017年は小説家ではありませんが、宗教家の鈴木大拙さんがそうでした。

そして、2018年1月1日から壺井栄さんの「二十四の瞳」が青空文庫で読めるようになっています。

 

映画化も何度かされていますから、有名な小説ですね。

この「二十四の瞳」を私が最初に読んだのは、いくつの時だったのでしょう。

大石先生(=おなご先生)と12人の生徒たちとの絆、戦争という暗い世相を映したこの小説は、いつまでも私の心に残りました。

この歳になってまた読む機会ができたことに感慨深いものがありますし、この時期にこの本が再び世に放たれたというのも、また意味があることなのでしょう。

 

青空文庫のサイトはこちらです。→ 「二十四の瞳」 

青空 in Browsersで縦書き表示はこちら→ 「二十四の瞳(縦書き)」

 

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