外来で「風邪がひどくならないうちに早めにきた」という患者さんには、「風邪とは経過するもの」という言葉をよく使います。
なかには「昨日の夜からノドがイガイガし始めた。風邪をひかないように朝早くに受診しようと決めていた」とおっしゃる方もいます。
申し訳ありませんが、さすがに言葉につまってしまいます。
風邪は、日頃ないがしろにしがちな自分の体のこと、生活、疲れ具合、栄養の偏り、睡眠などに意識を向けなさいという呼びかけなのだと思います。
ノドがイガイガしてきた。だから薬…ではなく、最近、季節の変わり目だけど薄着で寝ていたなとか、うがいをしなきゃな、乾燥しないようにマスクをしながら寝るのもいいと聞いたぞとか。
私達の生活の経過から生まれてきたものが、風邪。
そういう認識が大切なのではないかと思っています。
そして、いつも言っていますが、休む勇気をどうかお持ちください。
ひどくなる前に。サインを見落とさないでくださいね。