娘たち2人の会話を、聞くとはなしに聞いていました。
「ん?今、何か言った?」
「言わないよ。」
「『う~ん。私はダメだ。』って言わなかった?」
「私が?」
「うん。」
「まさか!独り言にしても、それはネガティブすぎるでしょ!(笑)」
「いや、独り言じゃなくて。私に言ったかなって。」
「だから、言ってないって。」
「心の声じゃない?」
「聞こえるように?」
「そう。」
「人には言わないでしょ。『う~ん。私はダメだ。』って、独り言っぽいよ。」
「じゃあ、独り言。」
「だから(笑)言ってないって。」
「落ち込んでいるのかなって心配してあげたのに。」
「それは、ありがとうだけど、そんなにネガティブじゃないよ。」
「そうか。良かった。」
どうでもよいことを話しているようでいて、そんな他愛のない会話に、なんだかほっこりしてしまっている父親なのでした。