隻手音声(せきしゅおんじょう)

 

「両掌相打って音声あり、隻手に何の音声かある」

(両手を打てば音が響きます。それでは、片手ではどんな音がするでしょう。)

 

江戸時代中期の白隠禅師のあまりに有名な公案です。

 

いわゆる意味のある答えを導き出そうとしてもダメで、声なき声を全身で受け止めることが大切だと教えてくれます。

理屈にこだわっては、前に進まない。分別にこだわらずに、言葉を超えて聞き取ろうとする姿勢を持っていたい。

 

正解をすぐに求めない(ジャッジしない)ことは、日常の生活でも大切な指針となります。

 

 

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