台風の番号の付け方と命名の方法は、気象庁のサイトに詳しく載っていますし、以前にも紹介させていただきました。
簡単に説明すると、日本を含む14カ国が加盟している各国の政府間組織である台風委員会が決めています。
北大西洋または南シナ海の領域で発生する台風を、前もって準備している名前のリストから順番につけていくことになっています。
この方法は、平成12年(西暦2000年)から採用されました。
全部で140個の名前が準備されており、各国の固有の言葉をそのまま使用します。
例えば、リストのトップにある名前は、カンボジアで象を意味する「ダムレイ」でした。
それ以降、140個の名前を順番につけていって、140番目の「サオラー」(ベトナム語でベトナムレイヨウを意味する)まで廻ったら、またトップの「ダムレイ」に戻っていきます。
だいたい一巡りするのが5年ぐらいと言われています。(だいたい年平均25個ぐらいなので)
さて、8月20日にフィリピンの東の海上で、台風13号「ハト」が発生しました。
「ハト」は、もちろん日本語のハトです。
命名リストでは131番目に載っています。
日本が準備した名前は、すべて星座の名前からとっています。つまり、「ハト」は「はと座」から、です。
「ハト」の前は「とかげ座」の「トカゲ」でした。
「ハト」の次はというと、140個のリストを一巡して、トップから5番目にある「てんびん座」の「テンビン」です。
「ハト」は今のところ日本に影響を与えそうな進路ではありませんが、最近の台風は何が起こるかわかりません。
優しそうな名前ですが、舐めてかからない方が良さそうです。