丁度よい

 

真宗大谷派常讃寺の藤場美津路さんの詩です。

「仏様のことば(丁度よい)」

宗教色の強い詩ですが、それを抜きにして、すっと心に落ちるような感じがします。

 

 

 仏様のことば(丁度よい)

 

お前はお前で丁度よい

顔も体も名前も姓も

お前にそれは丁度よい

 

貧も富も親も子も

息子の嫁もその孫も

それはお前に丁度よい

 

幸も不幸もよろこびも

悲しみさえも丁度よい

歩いたお前の人生は

悪くもなければ良くもない

お前にとって丁度よい

 

地獄へ行こうと極楽へ行こうと

行ったところが丁度よい

うぬぼれる要もなく卑下する要もない

上もなければ下もない

死ぬ月日さえも丁度よい

 

仏様と二人連の人生

丁度よくないはずがない

丁度よいのだと聞こえた時

憶念の信が生まれます

南無阿弥陀仏

 

 

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