「ガードナーの予期せぬ絞首刑」

 

完全版マーティン・ガードナー数学ゲーム全集の第4巻が出ました。

 ガードナーの予期せぬ絞首刑 (完全版 マーティン・ガードナー数学ゲーム全集 第4巻)

 

このシリーズは1969年に初版本、改訂版が1991年。そしてこの本の原書である最終改訂版が2014年に発行されたそうです。

全部で15巻あるそうですから、全部の訳本が出揃うまでワクワクした楽しみの時間を過ごすことができます。

 

 

第20章の「なぞかけ36題」から一部紹介します。

あらかじめ「できるだけ多くの読者を『引っかける』ように目指そう。」と宣言した、いわゆる「引っかけ問題」を集めた章です。

しかも「数学的に意味のある問題は、ほんの少ししかない」とまで言い切っています。

 

例えば、こんな問題

 

問題1

くたびれた物理学者が、目覚まし時計を次の日の正午に鳴るようにセットしたあと、夜10時に床についたアラームに起こされるまでに、その物理学者は何時間眠れるだろうか。

 

問題3

「中にない」の正反対は、「外にある」でよいだろうか。もし違うのなら正解は何か。

 

問題7

誰でも使うような日本語の形容詞である一方、一流大学の数学者の誰もが口を揃えておかしいと言っている言葉は何か。

 

 

問題7などは、もともとは英単語に関するものだったようですが、日本語の単語に関する問いに改変したそうです。丁寧な訳の訳者陣に感謝です。

答えは、下の方に書いておきますが、答えをすぐにみないで「ひっかからないぞ」という心意気で解答してからにしてくださいね。

 

 

 

 

 

 

問題1の答え

2時間。物理学者の目覚まし時計はアナログ時計だった。

 

問題3の答え

正解は「中にある。」(「外にある」でも「外にない」でもない。)

 

問題7の答え

「おかしい」

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