昔のスターウォーズのビデオを見ると、改めて気づくことや教えられることが多いです。
マニアの皆さんは各場面やセリフのひとつひとつをすべて暗記するほどなのでしょうが、そこまでではない私は見るたびに新しい発見があります。
そして、その度に、こんなにも長く愛され続けられる理由がわかるような気がします。
今回、私が見直したのは「スターウォーズ・エピソード5/帝国の逆襲」
ルークがヨーダと出会い、ジェダイの騎士になるために修行をするエピソードがあります。
森の中をヨーダを背負いながら疾走するルーク。
ヨーダは諭します。
「ジェダイの力の根源はフォースだが、暗黒面(ダークサイド)もある。怒り、恐怖、敵意、それが暗黒面だ。それらは心の中にたやすく生まれる。暗黒面に落ちればそれに食い尽くされる。ちょうどオビ=ワンの弟子がそうであったようにな。」
「ベイダーだ。暗黒面の王者ですか。」
「いや違う。やつはジェダイの落伍者に過ぎん。」
「善と悪をどう区別すればいいのですか。」
「自然にわかる。それには、冷静で心安らかに無の境地でいることじゃ。ジェダイは知識と防御のためフォースを用いるのじゃ。攻撃のためではない。」
今日の修行はここまでにしようと言うヨーダを地面に降ろし、ルークが5,6歩ほど前に進んだところで、目の前の森の先に、異様な気配を感じます。
「何があるのです?」と問うルークに「お前自身だ。お前の怒りと恐怖がある」とヨーダは答えました。
そして、その先には死があると言いました。強い暗黒面の領域であり、邪悪が満ちていると。そして、ルークに「入ってみるがいい」と促します。
武器を持って中に入ろうとするルークを「武器は必要ないだろう。」と伝えるヨーダ。ルークはそのまま洞穴に入っていきました。
洞穴の中を進むと、そこに黒い大きな影が現れます。ダース・ベイダーです。
ライトセイバーを抜き、ルークはダース・ベイダーの首をはねました。しかし、地面に転がったマスクが吹き飛ぶと、そこにあるのはダース・ベイダーの顔ではなく、ルークの顔だったのです。
そこで画面転換。
とても印象的なシーンです。
自分自身の怒りと恐怖に対峙する洞穴。私達にもそういう洞穴はあります。向き合いたくない洞穴ですが、どうしても向き合わなければならない時がやってきます。
その時にどう向き合うのか、ですね。