マインドフルネス・トレーニングが禁煙や過食に対して有効かも知れないというお話は、悪い習慣をやめようとする人々にとって良い知らせになりますね。
マインドフルネスとは「それに気づく」「それに意識を向ける」こと。
マインドフルネス瞑想では、「呼吸を意識する。雑念が浮かんだらラベリングをして、また呼吸に戻る。」を繰り返します。
今回のプレゼンターである精神科医ジャドソン・ブルワー氏は、マインドフルネス・トレーニングが禁煙に有効かどうかを研究しました。
呼吸に意識を向けるのと同じように、喫煙する体験そのものに好奇心を持ちながら注意をむける方法です。
マインドフルネス・スモーキングとでもいうのでしょうか?
無理やり喫煙の習慣を断とうとするのではなく、喫煙行為を観察しどんな気分になるのかを理解するために「どうぞ吸ってください」とすすめさえしたそうです。
その結果について、ある参加者のコメントを紹介しています。
「マインドフルネス喫煙は、臭いチーズみたいなニオイで薬臭い味だった。オエッ!」彼女が発見したのは 「タバコはクソまずい」ってことでした(笑)。
ところで、人間は強いストレスを感じると前頭前野が働くなって役に立たなくなるそうです。
前頭前野とは「喫煙は良くない」と理解し、悪い習慣に対して「認知的制御」を行う部分。つまり「良し悪し」を判断し、行動を制御するのですね。
それが、働かなくなるので、ついつい抑えられなくなってしまうのです。
マインドフルネスは、悪習にとらわれた結果を客観的に見据え、心底嫌気がさすことで 昔の悪い習慣から自然に離れることができるのだといいます。
自分の行動や内面に好奇心を持って注意を向けること。
マインドフルネスのブームに乗った感もなくはないですが、良い効果がもたらされるのであれば、体験するのも良いですね。
10分弱のプレゼンです。
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