実家に戻ると「ナゴランが咲いているよ」と母が教えてくれました。
昨年も良い香りをさせて咲いていたので、「ナゴランかあ。いいねえ」と言いながら後ろからついていきました。
昨年のナゴランのお話はこちら → 「ナゴラン」
「まだ少ししか咲いていないけれどね」
背丈は立派に育っていましたが、小さな花が可憐に咲いていました。
「あれはナゴランじゃないよ。」
「ナゴラン咲いたね」と家の中で父に報告すると、ナゴランとは違う種類なのだと言いました。
「あれはイリオモテラン。ナゴランの花はもうちょっと大きいし、ピンクが強いし、香りも違うから。」
「へえ、そう?」
調べてみると、和名がイリオモテラン。別名がニュウメンラン。
イリオモテランを入面と表記したことが由来だそうです。
確かにナゴランとは顔つきが違います。
自然のものは絶滅危惧種らしいですね。
「イリオモテランも毎年咲いているから。」
父の存在感が際立っていました。