折に触れて初心に還るということは、私にとって大切なことです。
そのために「理念」に戻っていきます。
さくだ内科クリニックの理念は、開業前に何度も何度も繰り返し書いてみて、これでいこうと願いを立てたものでした。
辞書で調べてみると「理念」とは、こうあります。(小学館 精選版日本国語大辞典)
〘名〙(ドイツ Idee の訳語)理性によって得られる最高の概念。ある物事があるべき最高のすがた、その事がどうあるべきかという根本的な考え。カント哲学では経験を超越する概念、すなわち神・自由および不死をいう。イデア。イデー。
理念とは「その事がどうあるべきか」という問いかけに対して、誠実に答えることなのだと解釈しました。
ですから、クリニックの理念は「こんなクリニックがあったらいいとは思いませんか?」から始まります。
こんなクリニックがあったらいいとは思いませんか?
- スタッフ一人ひとりがよく話を聞いてくれて、不安な気持ちが癒やされる。
- 患者とスタッフ一人ひとりが深い信頼の絆で結ばれている。
- そこに行けば元気になり、未来に希望が見えてくる。
- スタッフみんなに夢や願いがあり、元気に生き生きと働いている。
- 最高・最適の医療を提供するため、スタッフ一人ひとりが最新の医療を学び続けている。
わたし達の合い言葉(モットー)は「いつでも どこでも その人らしく」
その前提になるのは「医療者である前にひとりの人間として」
実は、この理念と外れた状況にいると、理念を復唱することさえも辛く思うことがあります。
「不安」「不信」「絶望」「不満」「怠惰」「不調」
これらに包まれていると、理念は基準面となって、時に私を圧迫してしまうのです。
そんな時、思うにままならない現実を、何とか打ち破ろうと心を奮い立たせます。
他人や世界を信じられない自分の思いグセを、もう1回だけ信頼を取り戻してみようと思うのです。