オーバーナイト透析の時間帯には玄関がオートロックになっているので、インターホンで呼び出してもらいます。
当初はそれがなかったので、最後の方が入室するまでずっと開けっ放しになっていて、それではまずいとセキュリティのためにオートロック方式にしました。
最近オーバーナイト透析をはじめたYさんは、ノリの良い若者です。
導入時のオリエンテーションで私の冗談にのっかってくれて、「入室するには合言葉が必要なんだよね~。」というルール(?)を守ってくれています。
初日は、私「オーバー」 Yさん「ナイト!」 私「どうぞ、おはいりください。」
今から思うと、そのぐらいでおさまっていたので、かわいいものでした。
次の透析日には、私「いろはにほへと」 Yさん「…。え?え?パス!」
私「ちりぬるを、でしょう。」 Yさん「わからんよ~。むずかしい!」
そうかあ。国語領域は不得意なのかも知れない。それではずっと入室できなくなってしまう。(実際はちゃんと入室してもらって透析しています(笑)。)
それで、別の日は時事問題。
私「AKB総選挙で1位は?」 Yさん「指原莉乃!ちょうどビデオ観ていてよかった~。」
その頃からです。合言葉が問題形式(なぞなぞ)になっていったのは…。
私「赤ちゃんのたくさんいる国はどこ?」 Yさん「ん?ん?…降参!」 私「ニュージー(乳児)ランド!」
私「かきはかきでも火事の時に役立つかきは?」 Yさん「消火器!」 私「ピンポーン」
私「ボウリングで9投目が必ずガーターになってしまう昆虫は何?」 Yさん「9はガーターで、クワガタ!」 私「ピンポーン!」
私「王様が9人そろってやるものってなに?」 Yさん「…キング…あれ?あれ?…パス!」 私「残念!9キングで、クッキングでした~」
私「さかさまにしたらイタクネ?と心配されるものは何でしょう。」 Yさん「う~ん。ヒントちょうだい!」 私「さかさまにしたら?イタクネ?」 Yさん「…あ!ネクタイ!」 私「ピンポーン!」
私「護得久(ごえく)さんがえがおになったとき、宝くじにあたりました。さて、いくら当たったでしょう?」 Yさん「5億円!」 私「なぜ?」 Yさん「『え』が『お』になったから、ご『お』くえん!」 私「ピンポーン!」
一度、なぞなぞを出さずにオートロックを解除して入れてしまったことがありました。
その時Yさんは、「え?これで入っていいの?」という感じで戸惑っていました。
そして、「先生のツンデレにいいようにやられている気がする!」と笑いました。
「すまない!」
ということで、今でもなぞなぞが続いています(笑)