スロージョギングをなんとか続けています。
走るフォームがベタ足だったらしく、足の裏側に痛みがあったのですが、きちんと骨盤をたてて足の母趾球に体重を乗せるようなフォームにしたら楽になりました。
やはり、どんなものでもフォームは大事ですね。
ただし、毎度のことなのですが、走り始めがきついのです。
スロージョギングでさえきついのですから、きっと自分は体質的に走るのに向いていないんじゃないかと思っていました。
私には、勝手に「走りの師匠」と呼ばせてもらっている人物がいます。それは、オーバーナイト透析者のGさん。
彼は昨年の那覇マラソンをさわやかに完走した男です。
彼なら、きっとよいアドバイスがもらえるに違いないと「ジョギングの走り始めがきついんだけど、どうして?」と質問してみました。
すると、「そうですよねー。自分もそうなんですよねー。」と意外な返事が返ってきました。
「最初の10分間ですよね。10分を越えると楽になるんですよね。それまでは我慢ですね。」
走るスピードはもちろん違いますが、彼もそうなのだと聞いて、共感できて大喜びしました。思い切りの笑顔になっていたかも知れません。
「そう?そうなんだ~。」
「みんなそうみたいですよ。本にも書いてありましたから。」
後で調べてみると、確かにこの現象は「セカンド・ウインド」という名前までついているようです。
運動開始直後のきつさは、運動に対して体が適応していないために酸素の供給が追いついていないことから起こるのだそうです。
ちょうど10分ぐらい経過すると、徐々に体も適応しはじめて、摂り入れる酸素の量が運動に必要な量に追いつくのだそうです。
この酸素の需要と供給のバランスが合った状態のことを「セカンド・ウインド」というのですね。
これは知っていてよかったです。
運動をすすめたい患者さんにも「『10分もしないうちに苦しくなった。今日は調子悪いみたいだからやめよう』ってあきらめないで。10分間は苦しいけれど、それを抜けて楽になる瞬間が必ずあるから。それまでやってみて。」とおすすめできます。
それを知っていたら、10分以内の運動はもったいない気もします。きついだけで終わるのですから。
それはそうと、さすが「走りの師匠」Gさんでした。