「明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗く見える。」
少し読んだだけでは、どこかのエライ人のメイゲンっぽく聞こえますね(笑)。
実は、これは明度の錯覚のことを言っています。
シュブルール錯視と名付けられたこの錯覚は、階段状に均一な輝度を並べた図形で確認することができます。
隣り合った境界面が相対的に強調されているのがわかるでしょうか。
暗い部分はより暗く、明るい部分はより明るく見えているために波打って見えます。
絵画やデザインなどでよくみられる現象なのですが、表現の際に思わぬ効果が得られたりして、時々びっくりすることがあります。
名まえの由来であるシュブルールは、色彩調和に関して研究を重ねた19世紀フランスの化学者でした。
シュブルールは多才な方で、ダウジングなどで知られる「シュブルールの振り子」も彼の研究です。
その話は、次の機会に。