1997年の古い映画です。ジョディ・フォスター主演、カール・セーガン原作の「コンタクト」。
地球以外の宇宙知的生命体とのコンタクトを描いた作品です。
「宇宙人の存在」「宇宙人との交信・交流」がテーマですが、リアリティを追求して地味にストーリーは展開していきます。
「ありゃ。これはもしかして宇宙人に接触する前に、地球内のゴタゴタで夢をつぶされる、女性科学者のシチュエーション・ドラマなのか?」と心配になります。
でも、宇宙人の存在をテーマにするなら、現実はそうかも知れないなと納得しはじめた時に、クライマックスが訪れる構成です。
ジョディ・フォスター演じる女性科学者が言ったセリフが印象的でした。
「もし地球人だけだったとしたら、このスペースがもったいない。」
そして、こうも言っています。
「数は宇宙共通の言葉です。」
というのも、ノイズだと思っていた電波が、素数を表していたことがわかったからでした。
自分たち文明の知的水準を素数で表現するあたり、かなり粋な宇宙人ですね。
たまに思い出しては、鑑賞しています。夢を追いかける女性科学者の真摯な姿が印象的な映画です。