下調べの時間

ある会報の原稿のご依頼を受けていたのですが、大幅に〆切を越してしまっていました。

1000字ほどのエッセイで、テーマは自由で良いというありがたい条件です。

私の事情を察してくれて、ご好意で〆切を延ばしてもらったのですが、「自由なテーマ」ほど難しいという、いつもの昔からの壁に悩まされました。

中学・高校時代に「意見文を書いてきなさい。テーマは自由でいいから」という宿題に、どれだけ煩悶としてきたでしょう。

そういう宿題の時には、大抵テーマ選定に8割の時間を費やしてしまいます。テーマを決めて取り掛かったけれど、時間が足りない!と焦って、やり直した方がいいのかなとウダウダするのが1割。残りの1割で、本当はこれを書こうとは思っていないのだけれど、時間切れにならないテーマだからと自分自身を納得させながら大急ぎで完成させる…。

宿題なら自分が被るのでいいのですが、今回のような場合は、やはり依頼してもらった方に対して非常に失礼です。

〆切を越してしまった時点ですでに無礼を働いているので、内容まで礼を失するわけにはいかないと、ついつい下調べに熱中してしまいました。

関連の書物を読み、関連の映像を確認し、インタビュー記事を調べました。

おかげでさらに一層興味が増しました。

医者をリタイアして時間が持てた時、こういうことをしながら余生を過ごせたら幸せだなと思っていました。

 

2016-04-29 15.33.41

 

 

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