「特捜最前線」

1970年代後半にあった刑事ドラマで、リアルな人間描写で異彩をはなっていたのが「特捜最前線」でした。

刑事を単なるヒーローとして描かない。ワルを単純なワルとして描かない。「正義」で割り切った単純なオハナシにしない。

人間の心の綾を描いて(たまに見終わった後にもやもやとしたのも事実ですが)、担当刑事とともに苦悩するようなドラマが多かったような気がします。

 

私の研修医時代に受け持ったある患者さんが、特捜最前線のシナリオに携わっていた方だと告げました。(今となっては真相はわかりません。)

病気をして、病院に長くいるようになって、病院にいる人々を観察していると、ドラマのネタがたくさんあるんだと言っていました。

頭の中には、書きたい脚本がたくさんあるんだけど。

そうさびしそうにつぶやいていたのが印象的でした。

 

たくさんの人間模様が見えていたのかも知れません。

「私だけの十字架」を聞くと、その方のことが思い出されます。

 

 

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