「鼻下に」

 中島孝志著 空海1 すごい言葉 空海の言葉に学ぶシリーズ1 Kindle版

空海の言葉の数々を、現代語訳で紹介してくれている電子書籍です。

 

例えば、個人的にこの言葉が気に入りました。

「鼻下に糞あれば、香を嗅ぐともまた腐(くさ)し」

いきなり糞のお話をしてごめんなさい。

けれども、これは正真正銘、弘法大師 空海の言葉です。(秘密曼荼羅十住心論)

 

自分の鼻の下に糞があれば、どんな素晴らしい香りを嗅いだとしても、糞の臭いしかしないという全くその通りの言葉です。

この場合の糞というのは、先入観や思い込み、偏見のこと。

先入観なしのまっさらで素直な心で対峙しなければ、そのものの本質が見えてこないどころか、全く違う印象で捉えてしまうということですね。

 

空海のユニークさ、面白さが伝わってくるような言葉だと思いました。

 

2016-03-14 18.01.05

 

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